コラム

第26回マイルCS(GⅠ)

今週は今年のマイル王を決めるマイルチャンピオンシップが行われる。
天皇賞(秋)などから参戦する中距離路線組や、スプリンターズSを経由してここに臨むスプリント路線組が激突し、好レースが期待される。
アブソリュート
4ヶ月半の休養明けとなった前走の富士Sは6番人気。1月に東京新聞杯を勝ってはいたものの、当時はドロドロの不良馬場。
時計勝負に不安を残していたための低評価だったが、馬群の間を鋭く抜け、②着マルカシェンクの追撃を封じて重賞2勝目をゲットした。
しかしながら勝ち時計の1分33秒3は正直平凡で、1600mの最高タイムも1分33秒0。
例年32秒台が出るこのレースでは時計勝負に不安を残す。GⅠで好勝負するにはもうひと皮むける必要がありそうだが、主戦の田中勝騎手も
「この馬でGⅠを」と素質を高く評価している。まだまだ成長途上でもあり、ここで一気の戴冠があっても驚けない。
カンパニー
前々走の毎日王冠に続き、天皇賞(秋)でもウオッカを撃破、悲願の初GⅠ制覇を達成した。スローの流れになって、
レース自体の上がりも33秒7。展開が後押しした部分もあったにしろ、以前は追い込んで届かずの競馬を繰り返していた馬が、
2戦続けて突き抜けるレースができたのはやはり充実の証なのだろう。
ここへの出走は以前からの青写真通り。天皇賞と同様に2年続けて苦杯を舐めさせられているレースだが、今年は昨年、
一昨年に比べ対戦相手のレベルが低そうなだけに、古馬最高峰のレースを制して勢いに乗る今回、GⅠ連勝の期待は十分にかけられる。
ザレマ
京成杯AHでは、開幕週の馬場も味方に付け待望の初重賞制覇。返す刀で挑んだ富士Sでも0秒1差の⑤着に善戦し、
マイル適性の高さを示している。
今回は初めてとなる牡馬混合のGⅠ。京都のマイル戦は京都牝馬Sで②③着と勝ちきれない競馬を続けているが、
当時と今とでは馬の充実度が違う。天皇賞制覇で勢いに乗る音無厩舎。カンパニーとの2枚看板でマイル路線も制圧するつもりだ。
スズカコーズウェイ
前走のスワンSは1番人気に推されるも⑤着に敗退。
しかしデビュー以来過去最高馬体重となる492キロでの出走とやや太目が残っていた中でのレースなら、
本番前のひと叩きと捉えることもできるだろう。
マイルでの持ちタイムは1分33秒2とやや劣るが、上がり3ハロン33秒台の脚が使える馬。
安田記念(⑫着)は中1週→中2週と使い詰めだったことも影響していたはずで、見限るにはまだ早計。
5走前に準オープンではあるがこの舞台で好内容勝ちもあり、今年のメンバーなら好走の余地も十分にある。
マルカシェンク
元来スタートの良くない馬ではあったが、近走ではそれがさらに酷くなっていた。前走もスタートで4~5馬身ほど遅れ、道中も離れた最後方。
しかし4角で外に持ち出すと、久々にこの馬らしい伸び脚を見せて②着。勝ったアブソリュートとハナ差の勝負にまで持ち込んだ。
3歳時にはクラシック候補と騒がれた馬ももう6歳。重賞勝ちもわずか2勝と期待ほどの成績を残せていないが、
前走で見せた末脚はこのメンバーに入ってもヒケを取らない。昨年のこのレースも⑥着ながら差は僅か0秒4と善戦しており、
アテにはならないが嵌れば怖い馬でもある。
エヴァズリクエスト(英)
牝4歳、25戦7勝。先月の25日にイタリアで行われたリディアテシオ賞でG1初制覇。これまでにイギリス、アイルランド、
トルコで重賞を制するなど、様々な土地で活躍している。
父は日本にも輸入されたソヴィエトスター。日本では福島記念を勝ったセフティーエンペラを輩出した程度で、
目立った活躍馬を残せず再輸出された。母はシンボリルドルフなどを出したマイバブー系。
兄にJRAで4戦0勝のヒハカイセイウン(父ナイトシフト)がいるが、日本の馬場の適性に関しては疑問が残る。
サプレザ(仏)
牝4歳、9戦4勝。前走のサンチャリオットSでG1初制覇。3走前のロートシルト賞(仏G1)ではブリーダーズカップ・
マイル(米G1)などを勝っているゴルディコヴァの④着だが、この時にエヴァズリクエスト(⑤着)に先着している。
父はミスタープロスペクター系。母の父にはタップダンスシチーの父として知られるプレザントタップがおり、
エヴァズリクエストよりは日本の馬場に適性がありそうだ。
11月22日
京都競馬場
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