コラム

第84回中山記念(GⅡ)

昨年は後に天皇賞(秋)、マイルCSを勝つカンパニーが①着、宝塚記念、
有馬記念とグランプリを連覇したドリームジャーニーが②着に入るなどGⅠに繋がるレースでもある中山記念。
昨年ほどのメンバーとはいかないだろうが、今年もこのレースから先々まで展望できる馬の出現を期待したい。
アブソリュート
連覇を狙った前走の東京新聞杯は⑥着。上がりの速い決着で先行馬に有利だった流れもあって力を出し切れずに終わった印象を受けた。
今回は一昨年の準オープン戦以来となる中山コース。その時負かした相手がマイルCS②着のマイネルファルケだから価値はある。
しかし1ハロン延びる距離については、新馬からの2連勝が1800mでのものではあるが、クラスが上がってからは勝ちきれない競馬が多い。
課題はこちらにありそうだ。
キングストレイル
昨夏の関屋記念以来の実戦復帰となり、今年で明け8歳となる。近走は成績が冴えないものの、
距離やコースなど条件が合っていなかったのも一因としてあり、決して衰えだけでは片付けられない。
昨年のこのレースでは④着だが、①②着はカンパニーとドリームジャーニー。今年のメンバーはそれよりも明らかにレベルは落ちる。
全4勝中3勝を挙げ、2勝した重賞も中山でのもの。仕上がり良好なら得意コースで一変の可能性も。
ケイアイライジン
昨秋は休養明け初戦の京成杯AHこそ④着に好走したものの、2番人気に推された富士Sは⑦着、
そして前走のキャピタルSでは18頭立ての⑯着と惨敗。今回はそれ以来4ヶ月ぶりのレースとなる。
前々走は着順こそ悪いが着差は僅か0秒2と情状酌量の余地はあるものの、前走の大敗が解せないのは確か。ただ新馬、
500万特別と2勝しているゲンのいい中山1800mなら巻き返しの可能性も十分に秘めている。仕上がりには注意を払っておきたい。
サニーサンデー
前走の中山金杯は16頭立ての15番枠からハナに立ち、1000m通過が61秒9と緩い流れに持ち込めたが後続各馬の動き出しが早く、
最後は踏ん張りきれずに⑥着。だが着差は0秒1と僅かで、決して悲観する内容ではない。
ラジオNIKKEI賞、福島記念と平坦コースでの好走が目立つが、全3勝中2勝を占める中山はむしろ得意コースと言える。
1800mのスタート地点は1コーナーまでの距離が短く、再び外枠に入った場合は不安もあるが、
内からうまく先行できればここでも期待が持てる。
シャドウゲイト
前走のアメリカJCCは途中からハナに立ち、直線の坂の途中まで先頭をキープしていたが、勝ったネヴァブションに一完歩ごとに差を詰められ、
僅かクビ差交わされたところがゴール。だが近走にはなかった粘りは復調気配を示すものだった。
今回は主戦の田中勝騎手がアブソリュートに騎乗を予定しているため乗り替わりとなる予定。
好走時のほとんどの手綱を取ってきた騎手だけにマイナスなのは間違いないが、前走時の好調をキープできていれば3年ぶりの勝利も。
セイクリッドバレー
ここは昨年の菊花賞以来、5ヶ月ぶりのレースとなる。その前走は初めてのGⅠ挑戦+距離不適ながら0秒8差の⑦着と大崩れしておらず、
力を付けている。
中山はセントライト記念②着など得意のコース。ラストの末脚が武器で、先行馬が多く存在し流れが速くなりそうなのはこの馬にとって好都合。
仕上がり次第では要注意だろう。
ダンスインザモア
07年のエプソムC後に屈腱炎を発症。翌年秋に復帰するも凡走を繰り返していたが、3走前のディセンバーS以降④⑤④着。
前走の小倉大賞典でも直線で不利がありながら上がり3ハロン最速の脚を使っており、ここにきて復調の兆しを見せている。
既に8歳で往年の力を望むのは酷かもしれないが、中山1800mはスプリングSを勝ったゲンのいいコース。勝ち負けとはいかないまでも、
展開が向きそうなだけに好走は可能なはずだ。
モエレビクトリー
昨年1月、転入初戦の京成杯で③着に好走したがその後は足踏み。しかし昨年暮れに中央初勝利を飾ると、
1ヶ月弱の間に3連勝しオープン入りを果たした。前走の小倉大賞典は感冒のために取り消したが、
現在の充実度はメンバー中一番と言ってもいいだろう。
今回はサニーサンデー、シャドウゲイトなど強力な同型馬が多く一筋縄ではいかないが、ハナを切れた時の粘りはなかなかのもの。
注意は必要だろう。
2月28日
中山競馬場
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