コラム

第60回安田記念(GⅠ)

昨年のマイルGⅠの覇者・ウオッカとカンパニーが引退し、再び混沌としてきたマイル戦線。
今週の安田記念には今年も香港から3頭が来日し、混戦度合いはさらに色濃くなっている。頂点に立つのは日本馬か、それとも香港からの刺客か。
キャプテントゥーレ
一昨年の皐月賞馬だが、昨年の朝日チャレンジC以降は勝ち鞍から見放されている。昨秋のマイルCSは4角を2番手で回り、
先行策から抜け出して押し切るこの馬の勝ちパターンに持ち込めそうな展開だったが、内からカンパニーの切れに屈し、
逃げたマイネルファルケをも捕まえきれずの④着。前走のマイラーズCも同様に好位からの競馬で③着。
どちらもペースが緩く切れる脚のないこの馬向きではないレースではあるが、今ひとつ力を出し切れていない印象でもある。
東京の長い直線も先行タイプのこの馬には不利なイメージがあるが、今回は横山典騎手との初コンビ。今年絶好調の鞍上が、
この馬の新たな面を引き出すか。
スマイルジャック
一昨年のダービーで②着するなど3歳時はクラシック戦線でも活躍したが、その後は精彩を欠く競馬を続けている。
昨夏の関屋記念で1年4ヶ月ぶりの勝利を飾った後は再び勝ち星に恵まれず、オープン特別の前々走・六甲Sでようやく4勝目を挙げたが、
続くマイラーズCでは1番人気に推されながら⑤着と期待を裏切った。
だが、近走でのこの馬の好走歴は1月半以上間隔が開いた時に限定されており、比較的パターンが読みやすい馬でもある。
ちなみに前走は中3週で、今回は六甲S時と同じ中6週。持ち時計もあり、GⅠでの好走歴もあるだけに、好走の期待は掛けられる。
トライアンフマーチ
昨年の皐月賞②着馬。ダービー、菊花賞では力を出し切れなかったが、距離短縮で挑んだ東京1600mのキャピタルSを好時計勝ちし、
マイル適性の高さを印象づけた。その後も勝ち鞍こそないものの、東京新聞杯や前走のマイラーズCで②着に入るなど重賞でも好走を続けている。
マイル路線へシフトチェンジして以降、連を外したのは2戦。阪急杯は1400mで距離が短かったこと、
ダービー卿チャレンジTでは不利な中山1600mの外枠で出遅れてレースの流れに乗れなかったことと敗因は比較的ハッキリしている。
桜花賞馬キョウエイマーチの仔。GⅠを勝つ下地は十分にあるはずだ。
リーチザクラウン
「伝説の新馬戦」で②着。クラシックでは3強を形成するも戴冠はなし。昨年は一敗地にまみれた同馬だが、
これは気性面からくる距離適性が大きなネックとなっていた。生涯一度のクラシック。力は一級品だけに、陣営は王道を歩む。
結果大敗を繰り返してしまったが、陣営はこれで踏ん切りがついたのか今年はマイル路線を歩むことを選択する。
今年初戦のフェブラリーSは初ダートもあって⑩着に敗れたが、前走のマイラーズCでこの選択が正しかったことを証明して見せた。
マイルのペースに惑わされることなく好位を追走し、難なく抜け出して押し切る。これがこの馬の本来の力と言わんばかりのパフォーマンス。
戦える場所を見つけ、勲章を手に入れる時が来た。
サイトウィナー(香)
セン7歳、33戦7勝。昨年はチャンピオンズマイルでGⅠ初制覇後来日したが0秒7差の⑥着に敗退。年齢もあってかそれ以降勝ち鞍はないが、
前走のチャンピオンズマイルで④着に善戦し復調気配を示している。
昨年ほどの臨戦過程ではないが、今回参戦する3頭中来日経験があるのはこの馬だけ。経験を活かして昨年以上の成績を狙う。
ビューティーフラッシュ(香)
セン5歳、14戦7勝。⑥着以下ゼロという安定感が持ち味の同馬。今年の香港クラシックマイルで香港GⅠ初制覇後は③④⑤③着だが、
1800m、2000mの距離を使われたなど敗因は明確。
昨年12月のロンドンハンデキャップでは一昨年のこのレースで②着に入ったアルマダを負かしており、
初めての国際GⅠ挑戦となった前走のチャンピオンズマイルでも③着に善戦と強いメンバーでも崩れていない。
そこまでレースを使っておらずまだまだ上積みも見込める。格的には下でも注意は必要だ。
フェローシップ(香)
セン8歳、28戦9勝。昨年後半から調子を上げ、香港マイルでは最強マイラー・グッドババから0秒1差の③着に好走。
前走のチャンピオンズマイルでも今回の参戦馬の中で最先着となる②着に入るなど、8歳ながら今が一番の充実期に入っている印象。
高齢だからといって軽く見ると痛い目に遭うかもしれない。
6月6日
東京競馬場
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